一戸建て物件をはじめアパートやマンションといった事故・訳あり物件の売却を考える際に重要なのが、「買取」と「仲介」の違いを理解しておくことです。
というのも、事故・訳あり物件における、買取と仲介の違いを理解せずに売却してしまうと、不要な仲介手数料を支払わなければならないからです。
結果的に、正しい知識を持って取引を行わないと、価格の面はもちろん、時間コストの面でも売却者が損してしまいます。
そこで今回の記事では、事故・訳あり物件売却の際に重要となる買取と仲介の違いについてご紹介していきます。
事故・訳あり物件を保有している方、それらの売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
「ホンモノ」の事故物件買取業者は、全体の「0.1%」しか存在しない
Web上では、たくさんの事故物件取扱い業者がサイトを運営しています。しかし、本当に自社で事故物件の買取をしている会社は、全国で数万社あるうちの、0.1%程度しか存在しません。なぜそんなに少ないのか。理由は明確です。事故物件買取会社は「自己資金が豊富にあること」と「銀行から購入資金の借入ができるだけの信用を持っている」という条件が必須だからです。
不動産の購入には多額の資金を必要とします。自己資金の少ない会社や、銀行からの融資を受けられない会社は、日々の運転資金の確保に必死です。当然、不動産を買い取る余裕などありません。
世の中、数億円単位のお金を簡単に借りれるわけがないのです。事故物件買取会社を名乗っていても、資金力や信用力の無い会社は、自社で買取りができないので、仲介手数料を目的に集客せざるを得ないのです。
買取会社は、自己資金や銀行からの借入金を原資に、物件を自社で買取ります。買い取ってリフォームしても、それを第三者に売却できなければ利益を生むことはできません。失敗すれば事業活動を継続することはできません。それだけのリスクを負えるだけの会社は、全国を探しても、ほんの一握りしか存在しないのです。
そして何より重要なのは、事故物件を扱えるだけの『専門性』です。
一概に「事故物件」と言っても、孤独死、自殺、殺人等によってもレベルは異なります。遺体の損傷状態や事件性の有無によっても、相場は大きく異なります。通常の物件に比べ、事故物件の相場感を養うことは困難を極めるため、専門の買取会社でないと、「適正な価格」を算出することはできません。
「相場感」以外にも、事故物件をリフォームするだけの「建築技術」や「仕入コスト」についても精通していないと、事故物件を生まれ変わらせて販売し、利益を上げることは不可能です。
また、事故物件の売買にはトラブルが多々発生するため、それを未然に防ぐための正しい広告の出し方や重要事項説明書、物件状況報告書の記載方法についても熟知している必要があります。
これら『専門性』は、付け焼き刃の知識で身に付くものでは到底ありません。事故物件の買取専門会社だからこそ持てる知識・技術なのです。
以上のように、「資金力」「信用力」、そして事故物件を取り扱える『専門性』を保持した業者は、全体の0.1%にも満たないと言っても過言ではないでしょう。
事故物件買取業者の現状について
Webで事故物件買取業者を検索すると、たくさんの業者がヒットします。ここで注意していただきたいのは、買取業者を装っていても、自社買取を行わずに、仲介をするだけの業者が多数存在していることです。
そういった業者は、ホームページ上では、複数の買取実績があるように上手にサイトを作っていますので、あたかも自社買取業者であるかのように装っています。
自社買取ができない業者は、、仲介手数料や情報提供料で利益を獲得しているケースが大半を占めています。 顧客からすれば、不要な仲介手数料を支払うといった経済的デメリットや、早期に売却できないといった時間的デメリットが生じてしまいますので、売却時の業者選びには注意が必要です。
買取業者と仲介会社の違い
事故物件買取業者のように見えても、その多くは自社買取ができずに、「仲介」をしているのが現状です。損をせずにスピーディーに売却するためにも買取業者と仲介業者の違いを明確に理解しましょう。まずは以下の比較表をご確認ください。
仲介業者 | 当社(自社買取業者) | |
---|---|---|
仲介手数料 | 物件の3%+6万+消費税が必要 | 不要 |
売却までの期間 | 最低半年、何年も売れないケースも | 最短2日 |
売却を世間に知られる可能性 | 広告を出すため必ず知られる | 一切なし |
内覧者への対応 | 内覧者に対して毎回質問に答える必要がある | 不要 |
売却完了までの疲労・ストレス | 状況が二転三転して疲れてしまう | なし |
このように、Web サイト上では同じ「事故・訳あり物件」取扱業者に見えても、自社買取をしない仲介業者は、顧客から仲介手数料を得ることや、物件情報を他社に紹介することで情報提供料を得ることを目的に「事故・訳あり物件」の Web サイトを運営しています。長期間売れなかったとしても、仲介業者にはダメージがありませんので、本気で販売活動をしてもらえない可能性も高いです。
その一方、自社買取業者に売却依頼をすれば、スピーディーに売買が完結します。そして、自社買取業者は物件の状況を全て把握した状態で買取をしますので、売却後にクレームを言われることもありませんので、ストレスから完全に解放されます。
物件買取業者の選び方〜事故物件売却で損しないために
上記の表でご紹介したように、売却側にとっては買取業者を利用して物件を手放す方が多くのメリットを受けられます。それでは実際に、損せず物件を売却するための業者選びのポイントについてご紹介していきます。以下の比較表をご確認ください。
【Web サイト上で自社買取できる会社を見つける方法 】
Webサイトでチェックすべき項目 | 自社買取しない・できない会社 | 当社(自社買取業者) |
---|---|---|
社員の顔写真が掲載されているか | ×社員の顔が載っていない(イラストや市販写真のみ) | ◎あり |
買取事例が日々更新されているか | ×固定ページのみの掲載 | ◎あり |
お客様の声が日々更新されているか | ×固定ページのみの掲載 | ◎あり |
物件現場の写真が掲載・更新されているか | ×載っていない(載っていても固定写真) | ◎あり |
「Web査定画面」への誘導していないか | ×誘導あり(査定と見せかけて他社に情報を流します) | ◎誘導なし |
上記の比較表をしっかりチェックしながら、買取業者を選びましょう。
まとめ
上記でご紹介したように、自社で買取しない・できない仲介業者は、基本的に物件の仲介と買取を混合させた表現をしている傾向にあります。損せずに事故・訳あり物件の売却するためにも、今回ご紹介した、仲介と買取の違いや物件買取業者の選び方をぜひ参考にしてください。
「株式会社あきんど」は事故・訳あり物件の買取を行っている専門会社です。上記の表でいうところの自社買取業者にあたります。物件売却のご相談・査定依頼から、査定価格のご提示、契約条件のお打ち合わせ、不動産物件売買契約の締結、残金決済・引き渡し(現金化)までをスムーズにご案内可能です。
事故物件・訳あり物件売却でお困りでしたら、ぜひお問い合わせ下さい。
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