訳あり物件は通常の物件と比較して家賃が安いため、家賃を節約するために訳あり物件を選びたいという方もいるでしょう。そこで、訳あり物件の種類や定義や、訳あり物件を探す際にチェックしたいポイントを紹介します。
2種類の訳あり物件について
訳あり物件と聞いてイメージするのは、心理的瑕疵物件という方が多いのではないでしょうか。
心理的瑕疵物件は、物件そのものに大きな問題はないものの、住宅内で殺人事件が起こったり住人が自殺したりといった事故が起こり、心理的に住みたくない理由がある物件を指します。心理的瑕疵物件は物件情報として「告知事項あり」と記載されているため、すぐに判断できるでしょう。
もうひとつは、環境的瑕疵物件です。環境的瑕疵物件とは、大通りや線路の近くといった、立地条件に問題があると考えられる物件を指します。建物の側に線路や高速道路が走っていて夜でも音が気になる場合や、墓地が近くにあるなどといったケースが挙げられます。
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心理的瑕疵以外で家賃が安い理由とは
「訳あり物件=心理的瑕疵物件」と考えている方が多いのではないでしょうか。しかし、環境的瑕疵物件も家賃を抑えられる可能性があります。そこで、心理的瑕疵以外で家賃が安くなる理由について見ていきましょう。
低層階で日当たりが悪い
マンションの高層階は通気性や日当たりが良く、騒音も気にならないことが一般的です。そのため、高層階は家賃が高いことが多いでしょう。
しかし、都心の場合、高い建物が密集しているため低層階物件は通気性も日当たりも悪く、家賃を抑えられることがあります。
セキュリティ設備が整っていない
モニター付きインターホン、オートロックといったセキュリティ設備がない物件は、家賃が安いケースが多いです。特に、女性の一人暮らしはセキュリティ設備を重要視する方が多いため、セキュリティ設備がないと借り手がつく確率も下がります。そのため、少しでも借り手がつきやすいよう、セキュリティ設備がない物件は家賃が安いことがあるでしょう。
高速道路や線路が近い
自宅の近くに高速道路や線路が通っている場合、車や電車の音が部屋の中まで届き、生活に支障が出ることがあります。
環境的瑕疵物件といえる物件は、自宅を留守にする時間が長い人や、騒音や振動のデメリットを我慢してでも家賃を抑えたいという方であれば良いでしょう。
築年数が経過している
物件の築年数が経過している場合、借り手が見つかりにくいため、家賃が安くなる傾向があります。築年数が経過している物件は耐震性が低かったり設備が古かったりするケースも少なくありません。
設備に関しては、扉の建て付けが悪かったり水が出にくかったり、水洗トイレではなかったりといったことがあるでしょう。
設備が古い物件は、家を留守にすることが多く、寝るためだけに帰宅するといった方に向いています。
訳あり物件を探すときのポイント
訳あり物件を効率良く探し、少しでも家賃を抑える方法について紹介します。
引っ越しのタイミングを見極める
同じ物件であっても、時期ごとに家賃が異なることがあります。1月~3月は引っ越しシーズンであり、需要が高くなるため、家賃も比例して高くなることが一般的です。しかし、7~9月の暑い季節に引っ越しをする人は少ないことから、借り手が付きやすくなるように敷金や家賃を下げることがあります。
訳あり物件以外で家賃が安い物件を探したい場合には、物件を探すタイミングを7月頃にすると家賃が安い物件が見つかりやすいでしょう。ただし、家賃を下げて管理費を上げるといったケースもあるため、合計の支払金額をしっかりと確認することが大切です。
条件を細かく絞らない
家賃を抑えるために、訳あり物件を探したい場合、「告知事項あり」で絞って検索する方法や「定期借家」のキーワードで検索するといった方法が挙げられます。
また、物件を探す段階で条件を絞りすぎないようにしましょう。例えば、「2階以上」、「オートロック付き」「バストイレ別」など、希望の条件を1つ減らすだけでも家賃を下げられる可能性があります。
訳あり物件を契約するなら家賃が安い理由をチェック
周辺の家賃相場と比べて非常に家賃が安い物件は、訳あり物件の可能性があり、住み始めてからストレスを感じる場合があります。
しかし、心理的瑕疵や大きな環境的瑕疵がある訳あり物件ではなく、多少のデメリットがあるため家賃が安くなっているというケースもあります。
そのため、家賃が安い物件を探したい場合には、家賃が安い理由を確認することが大切です。自分にとって許容範囲かを見極めて、契約するか否かを判断しましょう。