事故物件買取業者は複数ありますが、選び方を誤ると不利な内容で契約させられたり、長期間物件を買取ってもらえなかったりするため注意が必要です。
そのため、事故物件買取業者に売却する際は、事前に選び方を知っておく必要があります。
そこで今回は、事故物件買取業者の正しい選び方とトラブル例をあわせて紹介します。
大手不動産会社は、事故物件を積極的に取り扱えない
事故物件の売却を検討する際に、査定してくれる不動産会社を選ぶことになります。多くの人は、テレビコマーシャルを流したり、街で良くみかける「大手不動産会社、フランチャイズ加盟店」に査定を依頼されると思います。「通常の物件」の売却であれば、当然の行動ですが、「事故物件」を売却する際には、この時点で大きな落とし穴にハマってしまっていると言えます。
なぜなら、「大手不動産会社、フランチャイズ加盟店」は、事故物件を取り扱うことを極端に嫌うためです。その理由としては、事故物件を取り扱うことで、「会社のブランドに傷がつくこと」を恐れているからです。
建前上は、「弊社で預からせてください」「希望額で売却できるように頑張ります」と言っていても、内心は、事故物件を扱えるだけの経験値が無いため、どうしたら良いか分からず、きちんと販売活動をしようとは思っていません。
トラブルを恐れるあまり、広告を出せないことや、案内の際に事故の説明に戸惑います。買い客からの問い合わせについて、個人情報などもあり事故の細かな内容は言えないのです。仮に広告を出して、買い客が「この物件を内覧したい」と来店したとしましょう。買い客は、「お買い得な物件を見つけてラッキー」と期待に胸を弾ませています。
しかし、内覧の前に事故の内容を伝えた途端、「わざわざ足を運んだのに、事故物件とはどういうことだ。広告には何も書いてないのに、詐欺広告・おとり広告じゃないのか」「この店は事故物件を平気で売るのか」「貴重な時間を返してくれ」と揉めてしまうケースが多いのです。結果、積極的に販売活動をすることができず、いつまで経っても売れないという事態に陥るのです。
「大手に依頼しているから安心だ」「テレビでＣＭを流している会社だから、真剣に販売活動をしてもらえる」という考えは、一般の物件には当てはまっても、「事故物件」に全く当てはまらないのです。「こんなにも長い間、売れないなんて･･･」「何度値段を下げたら買ってもらえるのか･･･」といった「売れない底なし沼」にハマってしまったら、そこから抜け出すのは極めて困難です。
事故物件をスムーズに売却する際に、第一歩を間違えないためにも、「大手不動産会社、フランチャイズ店に依頼すれば安心である」といった誤った思い込みを捨てることを強くお勧めします。
事故物件買取業者のなかには仲介業者が存在する
インターネット広告やホームページでは「事故物件買取業者」と明示されていても、実際には自社買取ではなく仲介業者が存在します。仲介業者は、自社で買取を行わず、売主と買主の間を取り持つことで仲介手数料を徴収します。
※仲介手数料・・・ 売却価格の３％＋ 6 万円＋消費税
WEBサイトから申し込みのあった顧客の物件情報を他社に流し、買い取ってくれる業者を探します。
そのため、スムーズに事故物件を売却できずに時間だけが経過してしてしまい、売却できても不要な仲介手数料を支払うことになるため、顧客にとってはデメリットが数多くあります。
事故物件買取業者の選び方としては、「仲介業者」ではなく「自社買取」できる業者を選ぶことがポイントです。自社買取できる業者であれば、不要な仲介手数料を支払うことなく、早期に売却することが可能です。最大のメリットは、今まで抱えていた悩みや不安が一瞬にして解消されることでしょう。
事故物件買取業者の選び方のポイント
事故物件買取業者を選ぶ際にはどのようなポイントを押さえればよいのでしょうか。主な3つのポイントについて解説します。
物件に適正な価格を付けてくれる
事故物件買取業者のなかには、物件に高額な価格を付けたうえで、「購入希望者の動向を見ながら価格を下げる」という方法を提案する業者がいます。
一般的な物件の場合は、購入者の動向次第で価格を変動させるというのは不自然な提案ではありません。しかし、事故物件の場合、通常価格でも売却するのが難しいため、高額な価格を付けてしまうと購入希望者が現れないという状況になるでしょう。
結果として購入希望者が現れず、定期的に価格を下げることを提案されます。高額な価格を設定する理由は、仲介業者のスタッフはラッキーパンチを望みます。「まぐれ」で売れれば高い報酬を獲得でき、売れなくても責任は一切ありません。そのため、事故物件の所有者に高額な価格を提示して契約させます。
なお、自社買取をしない仲介業者は、自由に価格を設定できるため高額査定も可能です。事故物件買取業者を選ぶ際には、自己資金で物件を買取る自社買取業者に依頼することが大切です。
スピーディーに物件を買取ってくれる
事故物件仲介業者の場合、物件が売却できなかったとしても業者側に責任がないため、積極的に広告を出したり宣伝をしたりといった活動を行わないことが多いです。
物件の販促活動をしていなくても仲介業者が損をすることはないため、契約した物件を放置していることも珍しくありません。
物件が売却できないことに対するストレスをなくし、売却までの時間を短縮するためには、物件の査定から売却まで早期に完了してくれる買取業者を選ぶことが大切です。
周囲に知られずに物件を買取ってくれる
事故物件を売却する際、近所の人や知人に知られたくないという人も少なくありません。仲介業者の場合は広告を出して販促活動をするため、事故物件を売却することを周囲に知られてしまうリスクがあります。
そのため、広告を出さず、スムーズに物件を買取ってもらえる業者を選ぶことがポイントです。広告を出さずに買取できる業者の場合、不動産業者が閲覧する物件情報サイトに登録する必要がないため、売却情報が世間に広く知れ渡ることもありません。
選び方のポイントを押さえて事故物件買取業者に査定を依頼しよう
事故物件買取業者の選び方は、査定額が適正か、すぐに買取ってくれるか、宣伝活動をするかどうかをチェックする必要があります。仲介業者とのトラブルを防ぐためには、自社買取を行っている業者を選ぶことも大切です。
また、査定に訪れた営業マンに、「自社買取してもらえるんでしょうか？」と聞いてみるのもいいでしょう。一番簡単に業者を見分けることができます。
事故物件買取業者の「あきんど」では、査定から買取まで最短2日と、スピーディーに物件を手放すことが可能です。適正価格で物件を売却するためにも、事故物件買取に関するノウハウがある「あきんど」へお問い合わせください。
関連記事
訳あり物件3つの特徴とは？訳あり物件の買取業者もご紹介！
事故物件売却の際の注意点とは？ 気を付けるべき不動産業者の特徴とは？