湿度が高い住宅だとシロアリが繁殖しやすく、住宅の内部にある木材が被害を受ける可能性があります。シロアリ被害がある住宅は、売却までに時間がかかったり、価格が安くなったりとデメリットがあるでしょう。売却価格を上げるためにはシロアリ被害を修正したり、物件を解体をしたりといった必要があります。
しかし、シロアリ被害のある物件を通常の物件として売却すると、損害賠償請求や契約の解除などのトラブルに発展するため注意が必要です。そこで、シロアリ被害のある物件を正しい方法で売却するための手順と、可能な限り高値で売却する方法を紹介します。
シロアリ被害のある物件を売却する際の注意点
シロアリ被害のある物件は、被害を隠して売却できず、被害が拡大している場合は駆除しても安全性が低くなります。そこで、シロアリ被害のある物件を売却する際の注意点を確認しておきましょう。
シロアリ被害があることを公表する
シロアリ被害がある物件は、買い手にも不動産業者に被害の程度伝えなければなりません。住宅の内部にシロアリが繁殖しており、木材や基礎が被害を受けている可能性が高いです。シロアリの繁殖スピードは非常に速く、木材を食べてしまうため、駆除をしても安全性が低くなっています。シロアリ被害を受けている住宅の安全性や耐久性は元に戻せないため、被害を受けたことを必ず伝える必要があります。
スムーズに売却できない
シロアリ被害がある物件は、買い手に対して修繕をしているかどうかや、どの程度の被害があるかを説明しなければなりません。シロアリ被害を受けていない住宅と比較すると、説明をするための時間を要するほか、シロアリ被害を受けた住宅は購入したくないという方が多いです。シロアリ被害を受けた住宅は安全性や耐久性に大きな懸念点があるため、対処せずに売却しても買い手が付きにくいでしょう。一般的な物件と比較すると条件が悪いことを念頭に、売却計画を立てなければなりません。
シロアリ被害のある物件を高値で売る方法
シロアリ被害を受けている物件は、一般的な物件と比較して売却価格が低くなります。しかし、シロアリ被害がある住宅でも、少しでも高値で売却したい方が多いでしょう。そのため、シロアリ被害が広がる前に売却をする方法がおすすめです。物件を少しでも高い値段で売るための、3つのコツを紹介します。
①物件を修繕する
シロアリ被害が広がっていない場合には、自分で修繕の依頼をして、修繕後に売却する方法があります。シロアリ被害を受けている部分を修繕すれば、一般的な住宅と同等の価格で売れる可能性があるでしょう。多少のシロアリ被害であっても、買い手からは価格を下げてほしいと求められることが多いです。
しかし、修繕費用が安い業者に依頼すれば数十万円で修繕できるため、物件の価格そのものを数百万円下げるよりもメリットがあるといえるでしょう。修繕した物件は売却までに時間がかからず、すぐに売却したいと考えている方にとって有効な方法です。
②被害が広がる前に買い手を見つける
シロアリ被害を受けた住宅を少しでも高く売却するためには、シロアリ被害が広がる前に買い手を見つけることが重要です。シロアリが大量に繁殖すると、売却価格が大幅に下がります。
シロアリ被害が拡大する前に買い手を見つけられれば、価値が下がる前に高い価格で売却できる可能性があるでしょう。シロアリが発生したらすぐに対応し、早めに売却を進めましょう。
③訳あり物件の買い取り業者に依頼する
修繕費用を節約したい、早く売却したいという方は、訳あり物件を専門に扱う買取業者に依頼する方法が有効です。一般的な買取業者はシロアリ被害を受けた物件を取り扱っていないことが多いため、買取できなかったり安い価格で買い取られたりすることが多いです。
しかし、訳あり物件を専門に扱っている買取業者は、自社でリフォームしてから売却するため、すぐに買取ってもらえる可能性が高いでしょう。
シロアリ被害の大小問わず買取業者に相談しよう
訳あり物件専門の買取業者は、買取や売却のノウハウがあるスタッフが多く在籍していることから、売却価格を大幅に下げずに、シロアリ被害のある物件でも買い取ってもらえることがあります。
シロアリ被害があることを理由に不動産業者から「買い取りできない」と言われた場合でも、訳あり物件専門の業者に相談すれば買い取ってもらえる可能性が高いため、気軽に相談してみましょう。
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