未婚者数が増え、少子高齢化が進むなか、自宅で孤独死をする方も増えています。年間の孤独死者数は推定3万人以上と言われており、孤独死した方の住居が空き家になるケースも珍しくありません。
「身内が孤独死したため空き家になった」「空家の遺品や片付けをどのように行うのか」「空き家になった物件を手放すにはどうすればいいのか」などの悩みを抱えている方も多いでしょう。
そこで、今回の記事では孤独死により空き家になった物件の片付け方や売却方法についてご紹介します。
孤独死で空き家になった後の遺品や家の片付け方
孤独死で空き家になった後は、家具や家電、故人の大切な遺品などを片付けたうえ、きれいな状態にするために掃除をしなければなりません。ここでは、空き家の遺品整理で注意したいことや、家の片付け方についてご紹介します。
遺品を整理する
孤独死の場合、遺品は家族が処理しなければなりません。特に一戸建ての場合は物の量が非常に多くなりやすく、遺品の整理・分類に時間がかかってしまいやすいです。
遺品の中には大切な物や貴重品も含まれ、それらと不用品やゴミで捨てる物、リサイクルできるものなどを仕分けするだけでも多くの手間や時間が必要です。
遺品を整理する際は、遺族で協力し合って行う方法もありますが、高額な物があった場合は親族間でのトラブルにつながるので注意が必要です。心配な場合は、遺品整理業者に依頼して手伝ってもらう方法も有効です。
家の片付け・特殊清掃
日頃から外との交流がある人の場合、病気などで亡くなってもすぐに発見されますが、1人で暮らしていて友人や家族との交流が無い場合は、孤独死してから発見までに時間がかかってしまうケースも少なくありません。そのような場合、遺体が腐敗することで物件にダメージを与えてしまうため、特殊清掃を行う必要があります。
特殊清掃は血液や体液、匂いなどを専門の薬剤や機械を使って取り除く作業です。その際、ウイルスなどによる感染症のリスクもあるため、専門知識や道具が無い場合は極めて危険です。そのため、特殊清掃は専門の業者に依頼しなければなりません。
孤独死で空き家になったら売却価格は下がる
孤独死で空き家になった場合、土地も建物も不動産としての価値は低下します。「相場からどの程度価値が下がるのか」「少しでも高く売るためにはどうすれば良いのか」などが気になる方も多いでしょう。ここからは、孤独死で空き家になった場合に価値がどのくらい下がるのか、不動産としての価値を上げるにはどうすればいいかについてご説明します。
賃貸・売却どちらでも価格は下がる
孤独死で空き家になると、不動産としての価値は低下します。明確なルールが設定されているわけではないものの、売却の場合は平均して3〜5割ほど下がることが多いです。
賃貸の場合、売却ほど大幅な価値下落はありませんが、孤独死があったという事実によって風評を受ける可能性があります。そのような影響は時間の経過とともに徐々に風化していきますが、孤独死発生後しばらくの間は影響を覚悟しておく必要があります。
孤独死で空き家になっても不動産の価値を上げる方法
孤独死で空き家になった物件は、建物を解体することで土地の価値を回復させることが可能です。解体することで物件に付いたイメージを払拭することができるため、地価の高い土地に建っている物件の場合には有効的な方法です。
しかし、建物を解体するためには費用がかかります。一戸建ての場合であれば解体費用に平均400〜500万円ほどかかるため、場合によっては売却による利益があまり残らなくなることも考えられます。そのため、実施する前に土地の価値がどのくらい上がるのかを確認するようにしましょう。
孤独死で空き家になったら訳あり物件専門業者に売却を依頼しよう
孤独死で空き家になると、不動産としての需要が大きく下がり、値下げをしなければ買い手が付きにくいです。また、売却をするためには遺品整理や掃除などを行い、きれいな状態にしなければなりません。しかし、孤独死で空き家になった物件はイメージが悪くなってしまいやすく、なかなか上手く手放せないことも多いです。
孤独死で空き家になった物件を手放す際は、訳あり物件専門業者に売却を依頼するのがおすすめです。専門の買取業者は事故物件の取り扱い数が多く、一般の仲介業者では断られてしまう物件であっても買い取ることが可能です。また、自宅の中の遺品をそのままにした状態でも買取ができるので、片付けにかかる手間や時間の節約にもつながります。
なにわ工務店では、他社で買取を断られた空き家であっても、積極的に買い取らせていただきます。全国どこでも、無料出張査定を実施していますので、空き家物件の処理でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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